特集 アレルギー負荷試験 アップデート
Ⅶ.食物経口負荷試験(新生児/乳児消化管アレルギー)
永嶋早織
1
,
野村伊知郎
2
Saori Nagashima
1
,
Ichiro Nomura
2
1国立成育医療研究センター免疫アレルギー・感染研究部共同研究員
2国立成育医療研究センター免疫アレルギー・感染研究部上級研究員
pp.1040-1045
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/32018081040
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新生児/乳児消化管アレルギーは生後早期から1歳台に発症する非immunoglobulin E(IgE)依存型食物アレルギーである。本疾患の食物経口負荷試験には,診断のための負荷試験,耐性獲得確認のための負荷試験,離乳食開始のための負荷試験がある。負荷試験の内容は病型や重症度に合わせてデザインする必要がある。14日間連日摂取する長期食物負荷試験が必要であること,誘発症状に対する治療が細胞外液のボーラス投与と副腎皮質ステロイドであることなど,即時型アレルギーの負荷試験とは異なる注意が必要である。