特集 咳嗽をめぐって
序 ~咳嗽をめぐっての特集にあたって~
佐野靖之
1
Yasuyuki Sano
1
1東京アレルギー・喘息研究所所長/佐野虎ノ門クリニック院長
pp.479-482
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201804479
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
咳は「咳嗽に関するガイドライン」に従って分類すると1~3週間以内の急性咳嗽(主に感染後の咳嗽),3~8週間までの遷延性咳嗽(アレルギー性の咳嗽である咳喘息や気管支喘息),8週間以上の慢性咳嗽(非感染性の咳嗽)となり,持続期間のみでなく,咳の強さ,咳の出現しやすい場所・時間帯などに加えて種々の検査によって疾患が特定,治療される。最近,2型自然リンパ球(ILC2s)の研究によって,咳喘息や気管支喘息の咳などの症状の強さが理解され,早期より診断が可能となり,治療に結びつけられるようになってきている。