食物アレルギー~最近の話題・ガイドラインをふまえて~
Ⅹ.食物アレルギーへの社会的対応 最近の動向
西本 創
1
Hajime Nishimoto
1
1さいたま市民医療センター小児科科長
pp.82-88
発行日 2017年12月15日
Published Date 2017/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201801082
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
集団生活における食物アレルギー対応の第一歩は正確な情報把握と共有であるが,十分徹底されていなかった。学校給食における死亡事故を契機にそれが見直され対応の指針が示された。アレルギー専門医はこれらの方針を熟知し,個々の患者に対する正確な情報提供を行うだけでなく,研修会講師を担当するなど支援することを期待されている。最終的な目標は地域の食物アレルギー診療レベルを上げ,必要最小限の除去を徹底することである。そのためにはアレルギー診療の均霑化が必要でアレルギー疾患対策基本法の制定により進展が期待される。