特集 職業・環境アレルギーの最前線
Ⅵ.小児における職業喘息について
小田嶋博
1
Hiroshi Odajima
1
1国立病院機構福岡病院副院長
pp.1490-1495
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201711058
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
小児における職業喘息の診断は病歴によって明らかな場合があるが,まず難治例でそれを疑うところから始まる。よく知られているものでは,小麦粉喘息,絹喘息などがある。また,親が低分子量物質に接触する職業の場合に子どもの喘息が多いとの報告があり,我々の研究でも一部同様の結果がみられた。これらの点については今後更に検討する必要がある。また小児では,将来の職業として,抗原となる物質を扱わない職業を選ぶよう指導する,また低分子量物質に曝露されるものを避けるような指導も大切かもしれない。