特集 アレルギー疾患患者のQOL
Ⅱ.小児科 4.管理栄養士の立場から~食物アレルギー患児と家族のQOL~
長谷川実穂
1
Miho Hasegawa
1
1昭和大学医学部小児科学講座管理栄養士
pp.1188-1194
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201709064
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食物アレルギーは,乳幼児期に発症し,主要な原因食物抗原である鶏卵,乳,小麦は,成長とともに食べられるようになる場合が多い。患児にとってその後の食習慣を築くこの時期に,食べられないものを除去しながらも,食べる楽しみを忘れず,適切な食習慣を身につけることは重要である。食物アレルギーに伴う患児と家族の負担は,そのQOLを著しく低下させる可能性がある。しかし,患児や家族の負担が生じやすい場面を医師・メディカルスタッフが予測し,それぞれの患児について評価し,多職種で支援していくことでそれを軽減することができる。