特集 アレルギー疾患患者のQOL
Ⅰ.内 科 3.QOLによる喘息治療薬の評価
大西広志
1
Hiroshi Ohnishi
1
1高知大学医学部血液・呼吸器内科講師
pp.1156-1160
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201709032
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気管支喘息は,コントロール状態が不良になると,日常生活や夜間睡眠にも支障をきたし,生活の質(Quality of Life:QOL)が損なわれるが,喘息治療薬により,喘息コントロール状態が良くなると,QOLも改善する。したがって,QOLの改善を主要評価項目とする治験も多い。喘息治療薬の中では,ロイコトリエン受容体拮抗薬,吸入ステロイド薬,長時間作用型β2刺激薬,長時間作用型抗コリン薬,omalizumab,mepolizumabなどにQOLの改善効果がある。