今月の主題 高齢者医療—現状と展望
高齢者総合医療
高齢者QOLの考え方・評価
荒木 厚
1
,
服部 明徳
1
,
井藤 英喜
1
1東京都老人医療センター内分泌科
pp.731-733
発行日 1999年5月10日
Published Date 1999/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402906010
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●高齢者の身体機能,認知機能,精神機能,家族や社会経済状況などの指標を多面的に評価すること(comprehensive geriatric assessment:CGA)により問題点が明確となり,多面的・集約的な治療・ケアが行われ,quality of life(QOL)向上に寄与する.
●高齢者QOLを評価することにより,治療の評価を多面的に行うことができる.また,慢性疾患の治療においてもQOL評価は有用である.ただし,疾患に特異的なQOLを評価する必要がある.
●将来的には,高齢者QOLの評価は,検査,治療,ケアを行う際のdecision-makingに利用することができる.
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