特集 抗原学 最近の進歩
Ⅱ.吸入性抗原:最近の進歩 2.スギ花粉アレルゲン
阪口雅弘
1
,
宮地一樹
2
,
平原一樹
3
,
藤村孝志
4
Masahiro Sakaguchi
1
,
Kazuki Miyaji
2
,
Kazuki Hirahara
3
,
Takashi Fujimura
4
1麻布大学獣医学部獣医学科微生物学第1研究室教授
2国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所アジュバント開発プロジェクト
3第一三共株式会社バイオ・癌免疫ラボラトリー
4広島大学大学院先端物質科学研究科分子生命機能科学専攻
pp.34-46
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201701034
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国民の10%以上がスギ花粉症であると推定されている。これまでスギ花粉アレルゲン蛋白として,Cry j 1,Cry j 2,Cry j 3などが報告されている。現在,これらのアレルゲンについて解析が進み,その成果を基に治療用ワクチンの開発も進んでいる。また,サルやイヌにも自然発症のスギ花粉症が存在し,そのアレルゲンに対するIgE反応性も検討されている。