特集 抗原学 最近の進歩
Ⅰ.バイオテクノロジーの進歩と抗原学 2.バイオインフォマティクスの進歩とその抗原学への貢献
丸山伸之
1
Nobuyuki Maruyama
1
1京都大学大学院農学研究科農学専攻品質設計開発学分野准教授
pp.21-27
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201701021
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アレルゲンコンポーネントに対する血清特異的IgE抗体検査が臨床診断に利用されるようになり,それらの解析は益々重要となってきている。バイオインフォマティクスの技術の進歩に基づく大規模な遺伝子やタンパク質のデータがアレルゲンコンポーネントの解析に大きく貢献している。特に,リコンビナントタンパク質による血清解析や立体構造およびエピトープ解析などの進展により,アレルゲンコンポーネントを統合的に理解できるようになってきた。ここでは,バイオインフォマティクスの進展とアレルゲンコンポーネントの解析との関連について述べたい。