特集 抗原学 最近の進歩
序~アレルゲン診断技術の進歩とアレルギー診療の変化~
福冨友馬
1
Yuma Fukutomi
1
1国立病院機構相模原病院臨床研究センター診断・治療薬開発研究室室長
pp.9-11
発行日 2016年12月15日
Published Date 2016/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201701009
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アレルゲンに対するIgE抗体の証明による原因アレルゲンの同定は,患者の環境抗原回避指導,食事指導,アレルゲン免疫療法の適応などほとんどすべてのアレルギー学的介入のファーストステップである。近年のアレルゲン学上の大きな進歩としては,アレルゲンコンポーネント解析が徐々に実地臨床で行えるようになってきていることである。本特集ではアレルゲンコンポーネント解析の総論と,吸入性抗原,食物抗原,経皮抗原のそれぞれの最近の進歩について,各領域のエキスパートの先生方にご解説頂いた。