増え続けるアレルギー疾患-内科医にできる対策と治療 アレルギー疾患総論
アレルゲンとアレルギー反応,その評価法
福冨 友馬
1
1国立病院機構相模原病院 臨床研究センター診断・治療薬開発研究室
キーワード:
Allergens
,
IgE
,
過敏症-即時型
,
皮膚テスト
Keyword:
Allergens
,
Hypersensitivity, Immediate
,
Immunoglobulin E
,
Skin Tests
pp.1043-1046
発行日 2016年12月1日
Published Date 2016/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2017097353
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アレルゲンとはアレルギー反応を引き起こす物質(抗原)の総称である.I型アレルギーにおいて,主なアレルゲンは蛋白質であり,分子量が10,000~40,000間に分布するものが多い.皮膚テストは,皮膚のマスト細胞上のアレルゲン特異的IgE抗体の存在を評価する,I型アレルギーのための検査手法である.皮膚テストは,血液アレルギー検査に比べて,迅速で感度が高い.血液抗原特異的IgE抗体価検査は,皮膚テストに比べて,患者へのアレルギー反応のリスクがない点,患者が使用している薬剤の影響を受けない点,併存する皮膚疾患などの影響を受けない点,定量性・反復性がよい点,において優れている.
©Nankodo Co., Ltd., 2016