特集 小児アレルギー疾患の新知見
序~子どものアレルギーはどんどん変化している~
足立雄一
1
Yuichi Adachi
1
1富山大学大学院医学薬学研究部小児発達医学講座教授
pp.483-486
発行日 2016年3月15日
Published Date 2016/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201604009
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小児アレルギー疾患のうち,喘息は吸入ステロイド薬の普及によって軽症化し,今では大部分の症例は外来で管理できる病気になってきた。一方,アレルギー性鼻炎や食物アレルギーの罹患率は今でも増加傾向にあり,特に食物アレルギーでは複数の食物に反応する子どもやアナフィラキシーに至る子どもの割合が増加してきている。このように過去30~40年間で子どものアレルギー疾患は大きく様変わりし,アレルギー疾患を診るためにはこの新しい流れを理解する必要がある。