原著
喘息患者の気道分泌亢進および喀痰喀出障害に対するブデソニドの臨床効果
玉置淳
1
,
厚美慶英
1
,
原裕子
1
,
市川明日香
1
,
岡林麻子
1
,
鳥山碧
1
,
花輪智秀
1
,
志々目修
1
,
三田祐実子
1
,
本多菜穂子
1
Jun Tamaoki
1
,
Yoshihide Atsumi
1
,
Hiroko Hara
1
,
Asuka Ichikawa
1
,
Asako Okabayashi
1
,
Midori Toriyama
1
,
Tomohide Hanawa
1
,
Osamu Shishime
1
,
Yumiko Mita
1
,
Nahoko Honda
1
1東京女子医科大学内科学第一講座
pp.1702-1708
発行日 2016年11月15日
Published Date 2016/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201612096
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本試験では,喀痰喀出障害を客観的かつ簡易に評価するツールとして開発された質問票Cough and Sputum Assessment-Questionnaire(CASA-Q)を改変したmodified CASA-Qを用い,吸入ステロイド薬であるブデソニドの気道分泌亢進や喀痰喀出障害への影響を検討した。現行治療下で8週間以上にわたって喀痰の症状が持続して認められる当院通院治療中の喘息患者に,ブデソニドを8週間投与することで,喀痰の症状およびインパクトがそれぞれ74%および41%の患者で改善した。喘息患者の気道分泌亢進および喀痰喀出障害に対するブデソニドの有用性を支持する実臨床でのエビデンスが得られた。