特集 季節性アレルギー性鼻炎と周辺疾患
Ⅰ.スギ・ヒノキ花粉飛散の将来と2016年春の飛散予測
佐橋紀男
1
Norio Sahashi
1
1東邦大学理学部訪問教授
pp.18-28
発行日 2015年12月15日
Published Date 2015/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201601018
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1986~2015年の30年間におけるスギとヒノキ花粉の年次飛散変動から今後も飛散花粉は増加の一途をたどる可能性が示唆された。一方過去30年のスギ花粉前線の基になる飛散開始日からも地球温暖化の足音が聞こえてくる。 さらに2016年春の全国のスギ・ヒノキ花粉の飛散予測から東日本では過去10年平均値とほぼ同じ程度で東北,関東,東海でやや多くなる地点が多い。西日本では10年平均値と比較して近畿や中国の一部を除き,やや少なくなる見込みである。