特集 スギ・ヒノキ花粉症
I.スギ・ヒノキ飛散予想の精度向上に向けて
村山貢司
1
Koji Murayama
1
1一般財団法人気象業務支援センター専任主任技師
pp.18-26
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201401018
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
スギ花粉症が報告されて以来およそ50年になり,その間スギ花粉症患者は増加の一途をたどっている。花粉に関する予測は,花粉症を予防し,症状を軽減するための重要な情報になっているが,その精度はまだ十分なものとは言えないのが現状である。花粉予測の難しい点は,発生源であるスギ林が年々変化していること,花粉を放出するスギやヒノキの雄花の開花メカニズムが十分に解明されていないことなど課題が多いことであろう。