技術講座 免疫
ヒスタミン遊離試験
伊藤 節子
1
1同志社女子大学生活科学部
pp.235-241
発行日 2002年3月1日
Published Date 2002/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543906136
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新しい知見
アレルギー疾患における原因抗原の同定は治療を行ううえで不可欠なプロセスである.抗原診断には,詳しい問診により原因と推定された抗原に対する特異的な免疫反応の証明と,その抗原回避による症状の消失ないし改善,および誘発試験または負荷試験による症状の再出現の確認が必要である.ヒスタミン遊離試験は好塩基球上の抗原特異IgE抗体に抗原を反応させることにより遊離されるヒスタミンを測定するものであり,in vitroの検査でありながら,単に血清中のアレルゲン特異IgE抗体を測定するのに比べてより生体に近い反応として,抗原診断における有用性が期待されている.
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