特集 アレルギーとエピジェネティクス
II.各 論 7.エピジェネティクスからみたアレルギー疾患の発症予防と治療の可能性
広田朝光
1
,
玉利真由美
2
Tomomitsu Hirota
1
,
Mayumi Tamari
2
1理化学研究所統合生命医科学研究センター疾患多様性医科学研究部門 呼吸器・アレルギー疾患研究チーム
2理化学研究所統合生命医科学研究センター疾患多様性医科学研究部門 呼吸器・アレルギー疾患研究チーム チームリーダー
pp.1916-1923
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201412088
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アレルギー疾患において,環境因子の曝露によるエピジェネティクス的な変化が注目されている。また,現在のアレルギー疾患の治療薬においてもエピジェネティクスの機構が関わっていることがわかりつつある。現在,エピジェネティクスの観点から予防,治療へ向けて,実験動物モデルにおいて,様々な検討が行われている。今後の期待されるエピジェネティクスの手法としてEWAS(Epigenome-Wide Association Study)や双生児を用いた研究などが注目されている。