特集 アレルギー疾患とバイオマーカー
1.バイオマーカーとアレルギー疾患対策(医療経済学的な観点も含めて)
玉利真由美
1
,
廣田朝光
2
Mayumi Tamari
1
,
Tomomitsu Hirota
2
1東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター基盤研究施設(分子遺伝学)教授
2東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター基盤研究施設(分子遺伝学)講師
pp.14-19
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201901014
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平成26年(2014年)にアレルギー疾患対策基本法が公布され,アレルギー疾患の予防と軽症化のための知識の普及と生活環境整備,医療の均てん化の推進,生活の質の維持向上,疫学・基礎・臨床研究の推進が定められた。バイオマーカーは病気の変化や治療反応性の様々な指標であり,病気の存在,進行度や治療効果の評価に役立つ。アレルギー患者の標準化データベースの構築,そして最新技術を駆使した本態解明に関する研究により,複数のバイオマーカーを総合的に活用したアレルギー疾患のPrecision medicine(精密医療)に基づく予防的・先制的医療の実現が期待される。