特集 アレルギーとエピジェネティクス
II.各 論 5.免疫疾患(リウマチ,膠原病など)とエピジェネティクス
荒木靖人
1
Yasuto Araki
1
1埼玉医科大学リウマチ膠原病科/埼玉医科大学ゲノム医学研究センター・プロジェクト研究部門
pp.1900-1909
発行日 2014年11月15日
Published Date 2014/11/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201412072
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多くの自己免疫性疾患において,遺伝的要因や環境要因がその病態に関連しているが,それ以外にエピジェネティクス制御の異常の存在が示唆されている。エピジェネティクス機構とは遺伝子の変異を伴わずに遺伝子発現を制御するものであり,DNAメチル化,マイクロRNA(miRNA),ヒストン修飾などが知られている。本稿では,様々な自己免疫性疾患の病態におけるエピジェネティクス異常について,これまでの知見を概説する。