特集 自己免疫性疾患としての水疱症
VII.自己免疫性水疱症におけるELISA法
山上淳
1
Jun Yamagami
1
1慶應義塾大学医学部皮膚科学教室講師
pp.76-83
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201411076
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自己免疫性水疱症におけるELISA法は,マイクロプレート上に標的抗原の組み換え蛋白を固相化して,患者血清中の自己抗体を定量的に測定する方法である。天疱瘡・類天疱瘡では保険収載され,病勢評価にも臨床応用されている。近年,ELISA法よりも測定範囲が広く,迅速に検査できるCLEIA法が開発され,段階的に切り替わりつつある。自己免疫性水疱症の診断においては,ELISA法などの血清学的解析の結果を理解するとともに,臨床症状・病理組織学的所見・蛍光抗体直接法所見を総合的に検討することが重要である。