特集 自己免疫性疾患としての水疱症
VI.類天疱瘡の動物モデル
古賀浩嗣
1
Hiroshi Koga
1
1久留米大学医学部皮膚科学教室
pp.65-75
発行日 2014年10月15日
Published Date 2014/10/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201411065
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類天疱瘡とは抗表皮基底膜部抗体をもつ自己免疫性水疱症の一疾患群であり,水疱を主体とする皮膚および粘膜病変を特徴とする。他の疾患と同様に様々な手法を用いて各類天疱瘡疾患の動物モデルが確立されており,それらは類天疱瘡の病態を生体内で解明することに大きく貢献している。また治療モデルとして新規治療法の発見にも貢献しており,今日の研究において重要なものとなっている。本稿ではそれぞれのモデルの作製方法および特徴について説明し,それらを用いることで解明された病態機序について説明する。