特集 喘息の周辺疾患
VII.GERD(胃食道逆流)
放生雅章
1
Masayuki Hojo
1
1国立国際医療研究センター病院呼吸器内科医長
pp.642-646
発行日 2014年3月15日
Published Date 2014/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201404060
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気管支喘息は慢性咳嗽,特発性間質性肺炎とともにGERDの呼吸器関連疾患のひとつとされている。喘息患者のGERD合併率は検査法の違いにより異なるが,50%以上と考えられ,治療薬であるβ2刺激薬やキサンチン製剤も悪化要因となっている。プロトンポンプ阻害薬のGERD合併喘息に対する有用性は確立されつつあるが,チョコレートなどの胃食道逆流を惹起させやすい食物を避けるなどの,生活習慣の改善指導もあわせて行うことが重要である。