特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
V.アレルギー性結膜疾患
内尾英一
1
Eiichi Uchio
1
1福岡大学医学部眼科学教室教授
pp.436-442
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403052
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2010年に現行の「アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第2版)」が策定された。多くの部分では2006年の前ガイドラインを踏襲しているが,主な改訂点としては,1つは新しい検査法であり,保険適応となった涙液総IgE検査について,準確定診断の根拠となることが示された。治療に関してはタクロリムスが加わった免疫抑制点眼薬を含めて,抗アレルギー,ステロイド,免疫抑制および非ステロイド性抗炎症各点眼薬と外科的治療について,記載が加えられ,重症度別の治療指針が薬剤の選択法とあわせて初めて示された。