特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
IV.アトピー性皮膚炎
片山一朗
1
Ichiro Katayama
1
1大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学講座教授
pp.427-435
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403043
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今回の改定の大きな特徴は作成委員の交代による各章の大幅な改定,最新の文献や図表の追加である。治療に関しては,タクロリムスの安全な使用法や悪性リンパ腫のリスクの問題,2008年より16歳以上の重症・難治例への使用が認可されたシクロスポリン内服療法の解説がより簡潔で,解りやすく訂正された点や外用療法の基本の図にこれらの薬物療法が加えられた点である。またアトピー性皮膚炎と鑑別すべき疾患の臨床写真の追加,変更や小児の入院加療をすべき皮膚症状の臨床写真が追加されたことで,より日常診療の現場で使用されやすくなった。