特集 小児気管支喘息の難治化要因とその対策
I.小児気管支喘息の重症度の現状
浜崎雄平
1
Yuhei Hamasaki
1
1佐賀大学医学部小児科教授
pp.1262-1267
発行日 2013年8月15日
Published Date 2013/8/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201309012
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〈1〉 我が国の小児喘息重症度判定はEPR3に代表される諸外国の判定基準や我が国の成人の基準とほぼ1段階差があるので,臨床治験や研究報告を比較検討する際には注意が必要である。 〈2〉 小児喘息の重症度の判定は薬物による治療管理の開始時にそのステップを決定するために重要である。 〈3〉 重症度は長期予後に密接に関係している。 〈4〉 信頼性のある疫学的な成績が十分に蓄積されてはいないが,我が国では小児の重症喘息が減少しつつあることが示唆される。