特集 アレルギー疾患ガイドライン改訂について
III.アレルギー性鼻炎
大久保公裕
1
Kimihiro Okubo
1
1日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器科学分野教授
pp.418-424
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201403034
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1993年に国内外のevidence based medicine(EBM)をもとに「鼻アレルギー診療ガイドライン(第1版)」が作成され,2013年版(改訂第7版)が2013年1月に発行された。診断定義では鼻汁を鼻漏あるいは水様性鼻漏に統一し,好酸球性鼻副鼻腔炎について詳しく説明を加えている。 治療としては新たに市販された薬剤を加え,「特異的免疫療法」を「アレルゲン免疫療法」と変更した。鼻噴霧用ステロイド薬を使った花粉症の初期療法については今後の改訂の可能性に言及されている。舌下免疫療法はスギ花粉症において発売を待ってその使用法など解説する予定とした。またClinical Question & Answer(CQ&A)を新設した。花粉症を含むアレルギー性鼻炎患者のQOL向上に寄与できれば幸いである。