特集 スギ・ヒノキ花粉症
序 ~近年のスギ・ヒノキ花粉症~
大久保公裕
1
Kimihiro Okubo
1
1日本医科大学大学院医学研究科頭頸部感覚器科学分野教授
pp.11-16
発行日 2013年12月15日
Published Date 2013/12/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201401011
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スギ・ヒノキ花粉症は現在増加している疾患であり,重症化してQOLを低下させやすい。また発見当時より大きく変化している疾患であり,近年の状況を整理する必要がある。これには,〈1〉 飛散数の増加,〈2〉 飛散季節の延長,〈3〉 ヒノキ飛散の影響の増加,〈4〉 罹患人口の増加,〈5〉 ガイドライン改訂による治療法の選択の幅の増加,〈6〉 舌下免疫療法の適応などがあり,それぞれ近年における特徴を表している。この序文ではこの問題点を整理して,特集の各項目につなげたい。