今月の主題 喘息の本質から治療まで
喘息の診断
気管支喘息の重症度
坂井 英一
1
,
小野寺 壮吉
1
1旭川医大第1内科
pp.1540-1541
発行日 1974年12月10日
Published Date 1974/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402205691
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肺結核をはじめ,いくつかの呼吸器疾患には重症度分類がつくられており,治療法や予後の判定に用いられている.
一般に,重症度は軽症,中等症,重症と分けられ,病理形態学的な基盤の裏付けられているものが多い.しかし,気管支喘息では,重症度をきめる基準に関する統一的見解はなく,諸家により,日常用いられているいくつかの分類がある.喘息は気道の閉塞を主体としたものであり,その閉塞の程度,持続時間,回数等を客観的に表現することは困難であり,それで,一定期間の観察による発作の頻度,発作の軽重,日常生活の障害度等の臨床症状と,種々の薬剤に対する反応度により基準が提唱されている.
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