特集 アナフィラキシス
XI.アレルゲン免疫療法によるアナフィラキシー
後藤穣
1
Minoru Gotoh
1
1日本医科大学耳鼻咽喉科学教室准教授/日本医科大学多摩永山病院部長
pp.1202-1209
発行日 2013年7月15日
Published Date 2013/7/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201308102
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アレルゲン免疫療法は,長期寛解,治癒を導く根治療法であるが,その反面全身性副反応が発生する危険性を伴っている。近年,アナフィラキシーを起こしにくい免疫療法として舌下免疫療法が注目されている。 皮下注射から舌下免疫療法へ移行し,副反応発現は減少するが決してゼロになることはない。舌下免疫療法に注目が集まっている今,正しい診断を行うことができ,起こってしまったアナフィラキシーに対応できる知識と手技を身につけるための講習会制度などが必要である。