特集 成人気管支喘息の難治化要因とその対策
II.各論 10.ステロイド抵抗性喘息
相良博典
1
Hironori Sagara
1
1獨協医科大学越谷病院呼吸器内科教授
pp.570-576
発行日 2013年3月15日
Published Date 2013/3/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201304094
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気管支喘息の治療は吸入ステロイドの強い抗炎症効果により,気道炎症の抑制および症状のコントロールはできるようになってきた。しかし,その一方でなかなかコントロールできない難治性の患者がいることも事実である。そのステロイド抵抗性喘息における機序は分子・細胞レベルでの解析や多様性疾患としての側面,また形態学的な変化からの気道リモデリングの問題など多くの問題があげられる。これらの背景をしっかりと把握する事が今後の治療展開において最重要課題である。