特集 蕁麻疹の病態と治療 アップデート
V.コリン性蕁麻疹の病態と治療
尾藤利憲
1
Toshinori Bito
1
1神戸大学医学部附属病院皮膚科講師
pp.242-247
発行日 2013年1月15日
Published Date 2013/1/15
DOI https://doi.org/10.20837/3201302044
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コリン性蕁麻疹は,臨床的に特徴的な症状を呈することより診断が比較的容易と考えられている。しかし,最近の研究によると,その病態は単一でなく,発症機序の異なるいくつかの病型に分類されることが明らかになりつつある。自己に対する汗アレルギーを有するもの,アセチルコリン受容体機能異常の合併などが解明されている。コリン性蕁麻疹を疑った場合,まず適切な検査を行い,病型分類を行った後に,その病型に応じた治療が施行されるべきで,それにより病状の速やかな改善が期待できる。