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特集 腎疾患の診断と治療 最前線
VI.各論5:泌尿器疾患(診断と治療)
12.性感染症―尿道炎と梅毒を中心に―
Sexually transmitted infection―focusing on urethritis and syphilis
和田 耕一郎
1
Wada Koichiro
1
1島根大学医学部泌尿器科学講座
キーワード:
性感染症
,
梅毒
,
淋菌性尿道炎
,
クラミジア性尿道炎
,
マイコプラズマ感染症
Keyword:
性感染症
,
梅毒
,
淋菌性尿道炎
,
クラミジア性尿道炎
,
マイコプラズマ感染症
pp.467-474
発行日 2024年12月15日
Published Date 2024/12/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001650
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1 はじめに
性感染症(sexually transmitted infection:STI)のうち,尿道炎は最も頻度が高く,人流や接触が制限されたコロナ禍であってもむしろ増加している1)。また,梅毒も2013年ごろから増加傾向にあり,2022年には新規罹患者数が1万人を超えている2,3)。STIは現代の多様性社会において,性活動期にあればだれにでも感染しうる疾患であり,あらゆる診療科で遭遇する。診療科や診療する患者集団の特徴によって頻度の違いはあれ,基本的な知識は身につけておくべきである。本稿では,STIのうち頻度の高い尿道炎と梅毒について概説する。
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