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特集 感染症インテリジェンス -世界と日本の感染症情報を活用する-
総論 3.国際的に重要な感染症アウトブレイクの実地疫学調査とその情報共有
Outbreak investigation and sharing information in infectious disease outbreak of international concern
神垣太郎
1
Kamigaki Taro
1
1東北大学大学院医学系研究科微生物学分野 助教
キーワード:
感染症アウトブレイク
,
実地疫学
,
情報共有
,
国際社会
Keyword:
感染症アウトブレイク
,
実地疫学
,
情報共有
,
国際社会
pp.49-53
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201709049
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国際的に重要な感染症アウトブレイクが発生した際,国際社会は情報を収集して,当該感染症のインパクト,対策の有効性と実行性について継続的に評価を行うことが重要である。さまざまな情報源から得られた情報を用いて評価を行うが,必要となるデータを集めるための標準的な枠組み作りはまだまだはじまったばかりである。適切な情報収集のために現地に行かなければわからないことも多く,それは対応のための技術支援にもつながってくる。WHOが運用しているさまざまな専門機関,大学や公立機関が参加しているGlobal Outbreak Alert and Response Network(GOARN)はその技術支援の提供先として今後も重要であると考えられ,特にエボラにおける対応を例にとって,発生現場での調査対応とそれらの情報を共有するメカニズムについて解説する。