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特集 感染症インテリジェン -世界と日本の感染症情報を活用する-
序 -感染症アウトブレイク情報をどのように読み解くか-
Infectious disease intelligence
谷口清州
1
Taniguchi Kiyosu
1
1国立病院機構三重病院臨床研究部 部長
キーワード:
感染症
,
アウトブレイク
,
リスクアセスメント
Keyword:
感染症
,
アウトブレイク
,
リスクアセスメント
pp.30-32
発行日 2017年8月25日
Published Date 2017/8/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201709030
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昨今,巷には多くの感染症の流行情報があふれているが,その中にはやたら危機感を煽るものがみられる一方,安心させようとして,その影響を過小評価するような記述もみられる。同じアウトブレイクでも,それを見る人や時期,見る方向によっても解釈は異なってくる。次々と出てくる情報に一喜一憂することなく,その情報源,探知された方法など,情報が出てきた背景や過程を理解して読み解く必要がある。また,情報には常に不確定要素がつきまとうため,現在利用できる情報を整理し,現状のリスクを系統的に評価するという手順,すなわちリスクアセスメントを行って,適切な対応へと結びつけることが肝要である。