Japanese
English
特集 次世代シーケンサーが可能にした感染学の新しい展開
2.NGSを使ったゲノム解析の基礎研究への応用展開 1)個別菌ゲノム解析-PacBioの利用,annotationやその他の問題点-
Bacterial genome analysis using next generation sequencing technology:Current situation, problems, and future prospects
大岡 唯祐
1
Ooka Tadasuke
1
1鹿児島大学大学院医歯学総合研究科感染防御学講座微生物学分野 講師
キーワード:
細菌ゲノム
,
配列アセンブル
,
遺伝子アノテーション
Keyword:
細菌ゲノム
,
配列アセンブル
,
遺伝子アノテーション
pp.44-50
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201707044
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
次世代シーケンサー(NGS)の技術革新により,細菌の全ゲノム解析が迅速かつ低コストで行えるようになった。それにともない,得られた膨大な配列データの処理や遺伝子アノテーションを自動化するソフトウェアの開発も進み,さほど経験のない人でも比較的容易にゲノム解析が可能となっている。しかし,その反面,精度の低い配列データや十分に精査されていないアノテーション情報がデータベース上にあふれ,正確な解析の妨げになるという問題も生じている。今後,さらにNGSの配列解読速度が上がると予想されるが,公開されたデータベースのゲノム情報を利用する上で,研究者にはその情報のクオリティを精査する能力が求められるとともに,作業効率を高めるための配列情報解析ツールの開発が必要である。