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特集 次世代シーケンサーが可能にした感染学の新しい展開
3.NGSを使った微生物叢・集団の解析 3)メタゲノム解析・ホロゲノム解析
Metagenome analyses and hologenome analyses
森宙史
1
,
黒川顕
Mori Hiroshi
1
,
Kurokawa Ken
1国立遺伝学研究所 生命情報研究センター 助教
キーワード:
メタゲノム
,
ホロゲノム
,
バイオインフォマティクス
Keyword:
メタゲノム
,
ホロゲノム
,
バイオインフォマティクス
pp.111-117
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201707111
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培養困難な微生物が優占している群集であっても,抽出したDNAを次世代シーケンサーにより大量にシーケンシングし,微生物群集の系統組成に加えて遺伝子機能組成も同時に明らかにするメタゲノム解析は強力な解析手法であるが,得られた配列データを適切に解析して意味のある結果を得るためには,さまざまな情報解析の手法についての知識が不可欠となる。本稿ではメタゲノム解析で用いられる各種情報解析手法を解説するとともに,それらを組み合わせた解析パイプラインの例として,筆者らが開発している微生物の統合データベースである「MicrobeDB.jp」における解析パイプラインについて紹介する。さらに,宿主と共生微生物群集の関係性を理解する上で重要な概念であるホロゲノムについて解説し,メタゲノム・ホロゲノム研究の今後について議論する。