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特集 次世代シーケンサーが可能にした感染学の新しい展開
1.基礎編 2)次世代シーケンサーによる全ゲノムシーケンスに基づいた近縁株間高精度SNPs検出に関する情報解析
High precision SNPs detection between closely-related bacterial strains using whole genome sequencing data
吉村大
1
,
伊藤武彦
2
Yoshimura Dai
1
,
Itoh Takehiko
2
1東京工業大学生命理工学院
2東京工業大学生命理工学院 教授
キーワード:
SNP検出
,
系統推定
,
マッピング
,
de novoアセンブリ
Keyword:
SNP検出
,
系統推定
,
マッピング
,
de novoアセンブリ
pp.37-42
発行日 2017年6月25日
Published Date 2017/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201707037
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細菌は同じ種であっても系統により毒性や薬剤耐性が異なり,株の系統分類は細菌学における重要な課題である。近年の次世代シーケンサーの普及は全ゲノムにわたるsingle nucleotide polymorphisms(SNPs)の検出と高解像度な系統解析を可能にし,基礎研究のみならず臨床使用への応用も期待されている。しかし,株間SNPの検出精度については十分な検証が成されておらず,その検出工程が煩雑であることも問題となっていた。本稿では,そのような問題の解決のために我々が取り組んでいる次世代シーケンサーのデータを用いた高精度近縁菌株間SNP検出パイプラインの開発について紹介する。