Japanese
English
特集 肺炎の現状と管理
序 -超高齢化社会における肺炎診療マネジメント-
The management of clinical practice for pneumonia in the super-aged society
門田淳一
1
Kadota Jun-ichi
1
1大分大学 理事・副学長
キーワード:
高齢者肺炎
,
市中肺炎
,
医療・介護関連肺炎
,
誤嚥性肺炎
,
終末期医療
Keyword:
高齢者肺炎
,
市中肺炎
,
医療・介護関連肺炎
,
誤嚥性肺炎
,
終末期医療
pp.22-24
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201612022
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わが国における超高齢社会の到来にともなって肺炎は死因の第3位となった。そのほとんどは65歳以上の高齢者である。高齢者肺炎は市中肺炎(CAP)と医療・介護関連肺炎(NHCAP)の2つの側面をもち,多くは誤嚥性肺炎である。したがって適切な抗菌薬療法がなされたとしても必ずしも予後を改善するとは言えず栄養状態や加齢にともなう誤嚥や日常生活活動の低下などが予後に大きく影響する。治癒を前提とする肺炎と人生の終末期における生活の質を重視する肺炎までさまざまであるため,肺炎の予防戦略を含め宿主の状態を考慮した最善の医療およびケアを提供することが重要である。