特集扉
肺炎の現状と管理
pp.21-21
発行日 2016年11月25日
Published Date 2016/11/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201612021
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化学療法の領域 2016年12月号(Vol.32 No.12) 特 集 肺炎の現状と管理 超高齢社会の到来にともない,わが国における肺炎による死亡者数は国内の死因の第3位となり,肺炎を診療する上での考え方も単に治癒を前提とする治療のみならず,人生における終末期の生活の質をも重視した診療マネジメントが求められてきている。そのため肺炎の予防戦略を含め,宿主の状態を考慮した最善の医療およびケアを提供することが重要である。 本特集では「肺炎の現状と管理」をテーマとし,肺炎を取り巻く状況が変化してきていることをふまえて,専門の先生方にご執筆いただいた。 かかりつけ医や家族などの周囲の者が高齢者と日頃より折に触れて話し合い,また宿主の状態にも注意を払いながら,肺炎に罹患したときには患者個人や家族の意思を尊重した上で最善な医療が行えるようにすることが今後の肺炎診療には肝要であると考える。 序 -超高齢化社会における肺炎診療マネジメント- 1.肺炎の疫学 -超高齢社会における罹患頻度と予後- 2.原因菌の変遷 -最新技術を用いた解析- 3.肺炎の重症度と薬剤耐性菌のリスク因子の評価 4.誤嚥のリスク因子と誤嚥性肺炎のリスク因子 5.画像診断におけるポイントと鑑別点(疾患) 6.肺炎の外来治療 7.肺炎の入院(中等症~重症・超重症例)治療 8.肺炎におけるウイルスの関与 9.肺炎における抗炎症薬の有用性 10.肺炎の予防戦略