特集 高齢者診療における画像診断
高齢肺炎患者の画像診断
小野 麻美
1
,
岡田 文人
2
,
安藤 ゆみ子
3
,
森 宣
1
1大分大学医学部 放射線医学講座
2大分市医師会立アルメイダ病院 放射線科
3国立病院機構西別府病院 放射線科
キーワード:
高齢者肺炎
,
誤嚥性肺炎
,
CT
Keyword:
高齢者肺炎
,
誤嚥性肺炎
,
CT
pp.1753-1761
発行日 2017年12月10日
Published Date 2017/12/10
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000206
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肺炎による死亡率は,戦前までは結核や胃腸炎とともに上位にあったが,抗菌薬の開発や社会基盤の整備などにより1950 年代より死亡率は急速に低下し,肺炎はもはや脅威ではないとされていた時期もあった。しかし,1980 年代より死亡率は増加に転じ,2011 年には肺炎が悪性新生物,心疾患に次いで,死因の第3 位となった。肺炎の年齢階級別死亡者数では,全体の96%以上を65 歳以上の高齢者が占めており,高齢者にとって肺炎は最も重要な感染症の一つである1)。
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