Japanese
English
特集 血中病原体抗原とバイオマーカー
Ⅱ バイオマーカー
3.プレセプシン
Presepsin
遠藤重厚
1
,
小豆嶋立頼
2
,
高橋学
3
,
鈴木泰
4
Endo Shigeatsu
1
,
Shozushima Tatsuyori
2
,
Takahashi Gaku
3
,
Suzuki Yasushi
4
1盛岡友愛病院 院長
2盛岡友愛病院
3岩手医科大学医学部救急・災害医学講座救急医学分野 助教
4岩手医科大学医学部救急・災害医学講座救急医学分野 講師
キーワード:
プレセプシン
,
敗血症
,
重症度
,
予後
,
パスファースト®
Keyword:
プレセプシン
,
敗血症
,
重症度
,
予後
,
パスファースト®
pp.91-98
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201610091
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CD14は可溶型タンパク質として存在する。我々は可溶型CD14分子のうち,従来のCD14と分子量が異なる,すなわち可溶型CD14サブタイプ(13kD)を発見し,これをプレセプシン(Presepsin:P-SEP)と命名した。現時点において,敗血症の診断マーカーとして開発されたプレセプシンは他のマーカーと比較してもっとも優れた敗血症の診断マーカーである。現在では全血を用いてパスファーストによる化学発光酵素免疫測定法により約17分で自動的に結果が得られるまでになった。今後,臨床の場に広く用いられることが期待される。