Japanese
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特集 血中病原体抗原とバイオマーカー
Ⅰ 病原体抗原
6.エンドトキシンについて
Endotoxin
池田寿昭
1
Ikeda Toshiaki
1
1東京医科大学八王子医療センター特定集中治療部 教授・部長
キーワード:
敗血症
,
エンドトキシン
,
EAA(Endotoxin activity assay)
Keyword:
敗血症
,
エンドトキシン
,
EAA(Endotoxin activity assay)
pp.64-71
発行日 2016年9月25日
Published Date 2016/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201610064
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新たな敗血症の定義が報告されて,「生体反応」と「臓器障害」が注目されている。現在までエンドトキシンの測定法は比濁時間分析法が主流を占めている。しかし,エンドトキシンの測定感度や測定限界値(0.5pg/mL)などについてもさらなる改良が必要と考えられる。それ故,血中エンドトキシン濃度測定の意義についてはいまだ不明な点も多い。海外ではすでに米国食品医薬品局(FDA)で承認されているEAA(Endotoxin activity assay)で測定されており,患者の重症度や致死率とのあいだに有意な正の相関が認められたとする報告もあるが,健常者での比較において差異が認められ,環境(喫煙)や人種差などの違いも考えられ,今後,症例を重ね検討を要する。