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特集 国境を越える重症新興・再興感染症
2.西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行の背景と対策
Ebola hemorrhagic fever outbreak in West Africa
下島昌幸
1
Shimojima Masayuki
1
1国立感染症研究所ウイルス第一部第一室 室長
キーワード:
エボラウイルス
,
アフリカ
,
国際的支援
,
抗ウイルス
Keyword:
エボラウイルス
,
アフリカ
,
国際的支援
,
抗ウイルス
pp.30-34
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201506030
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現在,エボラ出血熱の流行がこれまでにない規模で流行している。病原体であるエボラウイルスはコウモリがもつと考えられ,これが何らかの理由でヒトの集団に入り感染が広まっている。多くの国,団体が流行阻止の支援を行っている。昨年(2014年)7月あたりから多くの患者が出るようになったが,今年(2015年)に入り,新規患者数は減少傾向にある。抗ウイルス薬やワクチンの候補は急遽,臨床試験が進められることとなった。本稿では,流行の状況やその背景,行われている対策について概説する。