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特集 周術期感染症の制御と治療戦略
序 -周術期感染対策の標準化へ向けて-
Toward the standardization of perioperative infection control
大久保憲
1
Okubo Takashi
1
1東京医療保健大学/大学院 教授
キーワード:
手術部位感染(surgical site infection:SSI)
,
予防的抗菌薬
,
外科ケア改善プロジェクト
Keyword:
手術部位感染(surgical site infection:SSI)
,
予防的抗菌薬
,
外科ケア改善プロジェクト
pp.22-24
発行日 2015年1月25日
Published Date 2015/1/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201502022
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周術期の感染は,手術操作部位に発生する手術部位感染(surgical site infection:SSI)と,手術にまつわる術後肺炎,尿路感染などの遠隔部位感染に分類される。米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention:CDC)が1999年にSSI防止のためのガイドライン1)を発表してすでに15年が経過している。現在,それに代わる新しいSSI防止ガイドライン2014年版がdraft(草案)として発表され,広くコメントを求めている。この間には,新たな感染防止手法としてエビデンスレベルの高い対策を数個まとめたバンドル化として,Surgical Care Improvement Project(SCIP)が定着してきた。予防的抗菌薬使用法,術中の保温,血糖管理,適切な除毛の4つが感染対策としてあげられている。