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特集 生物学的製剤治療の最前線
I 生物学的製剤の治療の進歩 7.骨粗鬆症治療と抗RANKL抗体
Effects of anti-receptor activator of NF-κB ligand denosumab on osteoporosis therapy
大野久美子
1
,
大橋暁
2
,
田中栄
3
Ono Kumiko
1
,
Ohashi Satoru
2
,
Tanaka Sakae
3
1東京大学医学部附属病院整形外科・脊椎外科
2国立病院機構相模原病院整形外科
3東京大学医学部附属病院整形外科・脊椎外科 教授
キーワード:
骨粗鬆症
,
抗RANKL抗体
,
デノスマブ
,
骨折抑制
Keyword:
骨粗鬆症
,
抗RANKL抗体
,
デノスマブ
,
骨折抑制
pp.79-85
発行日 2014年10月25日
Published Date 2014/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201411079
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骨粗鬆症は2011年12月に発行された「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン」に従って治療し,骨折を抑制することが重要である。2013年6月から使用可能となった完全ヒト型抗RANKL(receptor activator of NF-κB〔nuclear factor-kappa B〕ligand)モノクローナル抗体であるデノスマブ(denosumab)は,RANKLのRANK(receptor activator of NF-κB)への結合を阻害し,破骨細胞形成を抑制し,強力な骨吸収抑制作用を示す。デノスマブは従来,骨粗鬆症治療の中心であったビスホスホネート製剤やSERM(選択的エストロゲン受容体調節薬)の欠点を補い,より高い骨密度上昇効果,骨折予防効果があるとされ,注目されている。