Japanese
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特集 生物学的製剤治療の最前線
I 生物学的製剤の治療の進歩 1.関節リウマチと抗サイトカイン療法
Anti-cytokine treatment in rheumatoid arthritis
金子祐子
1
,
竹内勤
2
Kaneko Yuko
1
,
Takeuchi Tsutomu
2
1慶應義塾大学医学部内科学教室リウマチ内科 助教
2慶應義塾大学医学部内科学教室リウマチ内科 教授
キーワード:
関節リウマチ
,
TNF
,
IL-6
,
サイトカイン
Keyword:
関節リウマチ
,
TNF
,
IL-6
,
サイトカイン
pp.25-33
発行日 2014年10月25日
Published Date 2014/10/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201411025
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関節リウマチは慢性破壊性関節炎を主症状とする疾患で,サイトカインや細胞表面分子を標的とする生物学的製剤により治療成績は著明に改善した。現在,抗サイトカイン療法としてはTNF(tumor necrosis factor:腫瘍壊死因子)阻害薬5種類とIL(interleukin:インターロイキン)-6阻害薬1種類が使用可能であり,複数の大規模臨床試験で,いずれも高い有効性と安全性が証明されている。他のサイトカイン,ケモカインを阻害する薬剤も開発段階にあり,既存製剤や投与方法の工夫でより有効かつ安全な投与法も検討されるなど,今後,さらなる治療進歩が期待されている。