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特集 ヘリコバクター・ピロリ感染症の診断と治療 up-to-date
4.ヘリコバクター・ピロリ感染症の診断法
Diagnosis of Helicobacter pylori infection
鈴木秀和
1
Suzuki Hidekazu
1
1慶應義塾大学医学部内科学(消化器)准教授
キーワード:
迅速ウレアーゼ試験
,
尿素呼気試験
,
抗体
,
便中抗原
,
培養
,
鏡検
Keyword:
迅速ウレアーゼ試験
,
尿素呼気試験
,
抗体
,
便中抗原
,
培養
,
鏡検
pp.54-58
発行日 2014年9月25日
Published Date 2014/9/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201410054
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Helicobacter pylori(H. pylori)感染症の診断法は6種類あり,大きく分けて,上部消化管内視鏡検査を用いる方法と,用いない方法の2つに分類される。単独で,感度,特異度ともに100%の検査はなく,場合に応じて複数検査を組合わせ,かつ上部消化管内視鏡所見などを参考に総合判定すべきである。保険診療では2010年4月から,組合せの制限はあるものの,感染診断,除菌判定ともに2種類の検査を同時に施行できるようになった。さらに2013年2月から,「ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎」に対してH. pylori除菌療法の保険適用拡大がなされ,このときに,胃内視鏡検査によるH. pylori感染胃炎の確認と,H. pylori感染診断の両方が必須事項となった1)。