Japanese
English
特集 神経系感染症
序 -神経感染症の現状と展望-
Neuroinfection-State and prospects-
水澤英洋
1
Mizusawa Hidehiro
1
1国立精神・神経医療研究センター病院 理事・院長/東京医科歯科大学 特任教授
キーワード:
日和見感染
,
血液脳関門
,
感染後神経障害
,
遅発性ウイルス感染症
Keyword:
日和見感染
,
血液脳関門
,
感染後神経障害
,
遅発性ウイルス感染症
pp.22-23
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201408022
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- Abstract 文献概要
神経感染症は“古くて新しい”感染症の中でも,血液脳関門の存在,ミクログリアも含めた独特の免疫機構,再生困難などの特徴をもつ神経系を対象とし,特別な注意の必要な領域である。近年,診断法も治療薬も着実に進歩しており,かつては致死性であった進行性多巣性白質脳症で治癒する例が報告されるなど,それらの十分な理解が日常診療上,きわめて重要である。一方,細菌感染症では多くの治療薬があるものの真菌症やウイルス感染症ではまだ治療薬も十分ではなく,今後の研究が期待される。