Japanese
English
特集 神経系感染症
1.神経感染症の特徴 -病歴・症候と検査-
Characteristics of neurological infectious diseases -History, signs and symptoms, and examinations-
大石実
1
,
亀井聡
2
Oishi Minoru
1
,
Kamei Satoshi
2
1日本大学医学部内科学系神経内科学分野 教授
2日本大学医学部内科学系神経内科学分野 主任教授
キーワード:
髄膜刺激症候
,
髄膜炎
,
脳炎
,
脊髄炎
,
髄液検査
Keyword:
髄膜刺激症候
,
髄膜炎
,
脳炎
,
脊髄炎
,
髄液検査
pp.24-28
発行日 2014年7月25日
Published Date 2014/7/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201408024
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髄膜炎の症候は,頭痛,発熱,嘔気・嘔吐,項部硬直,Kernig徴候で,脳炎では意識障害や,けいれん発作もみられる。脳ヘルニアの危険がなければ腰椎穿刺を施行する。急性散在性脳脊髄炎との鑑別には頭部磁気共鳴画像(MRI)が有用である。病歴と診察所見から感染部位と起因微生物を推定して経験的治療を開始する。抗菌薬投与開始前の血液培養検査,髄液の塗抹培養検査,ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)などで起因微生物の検出に努める。発症48時間以内はPCRの陽性率が低いため,陰性の場合はくり返し検査する。