Japanese
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特集 医療機関における職業感染予防と曝露後の対処
8.検体検査部門における職業感染予防
Prevention and control of occupational infections in clinical laboratories
岡田千香子
1
,
米山彰子
2
Okada Chikako
1
,
Yoneyama Akiko
2
1虎の門病院臨床感染症部
2虎の門病院中央検査部・臨床感染症科 部長
キーワード:
検査室内感染
,
バイオセーフティ
,
安全キャビネット
Keyword:
検査室内感染
,
バイオセーフティ
,
安全キャビネット
pp.73-80
発行日 2014年6月25日
Published Date 2014/6/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201407073
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検体検査部門は患者とじかに接することはないが,患者の血液や体液などの臨床検体を日常的に取り扱う部門である。さらに,細菌検査室では感染症の原因となる病原体を増殖させて検査を行っており,それらの病原体の管理も業務のひとつである。検体検査部門でも職業感染は報告されており,どのような操作や病原体が原因となるかを知ることが重要である。検査室内での感染を予防するには,知識をもとに検体や病原体を安全に取り扱う手技が必要となる。個人防護具を正しく使用し,感染の原因となる操作は実施しないなど細心の注意を払って作業を行うことに加え,検査依頼時の情報提供,安全キャビネットなど病原体を封じ込めるための設備も欠かせない。